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最近のスピテク
暖かくなったとおもたらまた寒くなってみたり
忙しい季節の変わり目のスピテクですが、
オーストリアの製品にやられつついろんなトラブルを乗り越えながら
少しずつ進んでマース。バルブ君。インテーク ユナイテッドステイツ
EX ジャーマニー スプリング 日本 リテーナーユナイテッドステイツ
バルブ受け オーストリア などなどいろんな国の集合体で
エンジン作ってます。インテークバルブは、かなり有名なメーカーの
ものですな。 F1のバルブ駆動方式のニューマチック (簡単にいうとエアばね)
などもデザインされています。 これが純正採用とはすごーい。
ステムシャフト製作完了です。
フライホイールが超硬くて外れず特殊形状なんで
45Cから削って製作です。
42ミリ 1.5ミリピッチ 内螺子 削ってシャフト螺子溶接して
簡単に焼きいれ 焼きなまし。思いっきりフライホイールあぶって
無事にはずれましたー!硬かった。
こんな感じ。国産のバイクと螺子勝手が逆です。
フライホイールは信頼のKOKUSAN製でした。
フライホイールが外れたら後は簡単です。さくっとばらして洗浄。
ケースが割れたところでサイレンサーの取り付けボルトが
ケース内で欠損しているとこの修理です。
折れたステンレスボルト を取り出してヘリサート加工。
ケースの内側までの肉厚が2ミリほどでしたので緊張しました。
反対側のケースも 欠損部品があるので溶接修理。
熱影響のある部分のシールや ベアリング類を
全て取り外してから熱の影響が最小になるように。
溶接完了ですが、ケースの材質に不純物が多いのと
ケースの塗料からガスが大量発生してなかなか大変でした。
ミッション組み換えです。レース用ミッションはドッグが小さくなり
シフトタッチ向上ですが、抜けにくいように逆テーパー角が
大きくなってます。ミッションの角を面取りして組んでいきます。
オイルポンプ隔壁 異物混入後あり。このバイクは
オイルポンプがトロコロイド式で3枚並んでいる変わったつくりです。
ミッションも組めたしケース接合です。オイルポンプの芯だしも必要です。1シャフトに3ローターです。
BTLはMOTO2のエンジンサプライヤーでも有名なシューター製です。
バルブの当たり取りです。
綺麗にそろいました。
ピストンを組んでいきます。
先にシリンダーにピストンを入れてからリングを組むので
リングを傷つけないでよいのですが、ピストンサークリップが
激硬いのでまた特工を製作です。このエンジン用の
特殊工具いっぱい製作しました。
後も少しですー。
しかしこのケース 巣穴が多いですなー。鋳造技術では、
ヤマハやリョービさんのようにはいきませんな。日本の技術はすごいのです。
エンジンだけでなくほかの仕事も並行してやってますよー!
高級パーツのオンパレード。
パワーチェックしてマップ作成しながらマフラーの使用違いのテストです。
測ってはマップ変更、進角変更しながらいろいろテストしました。
ブレンボ見てると疲れが癒されますなー。ははは。
ほなまたーー!
2011年03月02日
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